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警備員として働いていると、「このまま続けても年収は上がるのか」と不安になることがあります。
夜勤や24時間勤務をしているのに、思ったほど手取りが増えない。責任は重いのに、給料が割に合わない。家族がいると、今の収入のままで大丈夫なのか考えてしまう。警備員の給料に不満がある人は少なくありません。
ただし、警備員の年収アップは「何となく長く働けば上がる」というものではありません。資格手当、現場手当、役職手当、夜勤手当、同業他社への転職、警備経験を活かした別職種への移動など、収入を上げる道を分けて考える必要があります。
結論から言うと、警備員が年収を上げるには、資格を取って手当を増やす、隊長・副隊長など役職を狙う、夜勤・当直・残業で増やす、資格や経験を評価してくれる同業他社へ移る、施設警備・機械警備・交通誘導など働き方を変える、ビルメン・ドライバーなど警備経験を活かせる職種も比較する——このどれかを狙うのが現実的です。
この記事では、警備員が年収を上げる方法、取るべき資格の考え方、同業他社を見るべきタイミング、収入アップで失敗しやすいパターンまで整理します。「警備員を続けたいけど、今の給料では不安」という人は、今後の働き方を考える材料にしてください。
警備員が年収を上げる方法は大きく6つ
警備員が年収を上げる方法は、大きく分けると次の6つです。
| 方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 資格を取る | 警備を続けたい人 | 会社に資格手当があるか確認が必要 |
| 役職を狙う | 現場管理や後輩指導ができる人 | 責任とストレスも増えやすい |
| 夜勤・当直を増やす | 夜勤に強く、短期的に収入を増やしたい人 | 体調や家族時間への負担が大きい |
| 同業他社へ移る | 警備経験を活かして条件改善したい人 | 求人票の中身を細かく見る必要がある |
| 現場・職種を変える | 今の警備の種類が合わない人 | 楽になるとは限らない |
| 別職種も比較する | 警備業界内で収入アップが難しい人 | 未経験転職になる場合がある |
大切なのは、どの方法にもメリットとデメリットがあることです。資格を取れば必ず給料が上がるわけではありません。夜勤を増やせば手取りは増えるかもしれませんが、体への負担も増えます。同業他社へ移れば条件が改善する可能性はありますが、現場や人間関係が合うとは限りません。だからこそ、自分が何を優先したいのかを先に決める必要があります。
まず確認すべきは「今の会社で年収が上がる仕組みがあるか」
警備員が年収を上げたいとき、最初に見るべきなのは、今の会社に収入アップの仕組みがあるかどうかです。具体的には、昇給制度はあるか、資格手当はあるか、役職手当はあるか、夜勤手当・当直手当はいくらか、現場手当はあるか、賞与はあるか、退職金はあるか、資格取得支援はあるか、どの資格が評価されるかを確認しましょう。
ここを確認しないまま資格を取ると、「資格は取ったけど手当がほとんど付かなかった」ということになりかねません。資格そのものに価値はあります。しかし、収入アップを目的にするなら、会社がその資格をどう評価しているかが重要です。まずは就業規則、給与規程、資格手当一覧、求人票、上司への確認などで、今の会社の仕組みを把握しましょう。警備員の給料の見方については、警備員の給料は安い?平均年収の目安と収入を上げる方法でも詳しく整理しています。
方法1:警備業務検定で資格手当を狙う
警備員が年収アップを考えるなら、まず候補になるのが警備業務検定です。警備業務検定には、主に施設警備業務検定、交通誘導警備業務検定、雑踏警備業務検定、空港保安警備業務検定、貴重品運搬警備業務検定、核燃料物質等危険物運搬警備業務検定といった種別があります。それぞれ1級・2級があります。警備会社によっては、これらの資格に対して資格手当が付く場合があります。特に、自分が担当している業務と関係する資格は評価されやすいです。
| 働き方 | 検討しやすい資格 |
|---|---|
| 施設警備・常駐警備 | 施設警備業務検定 |
| 交通誘導 | 交通誘導警備業務検定 |
| イベント警備 | 雑踏警備業務検定 |
| 空港保安 | 空港保安警備業務検定 |
| 貴重品運搬 | 貴重品運搬警備業務検定 |
ただし、注意点があります。資格を取れば必ず年収が上がるわけではありません。会社によって、資格手当の有無、金額、対象資格、配置条件は違います。そのため、資格を取る前に、その資格に手当が付くか、月いくら手当が付くか、合格祝い金はあるか、受験費用を会社が負担してくれるか、勤務時間中に講習へ行けるか、資格取得後に配置や役割が変わるかを確認してください。
警備を続けるつもりなら、資格は大きな武器になります。しかし、収入アップを狙うなら「どの資格を取るか」より先に、「どの資格が今の会社や求人で評価されるか」を見ることが大切です。
方法2:警備員指導教育責任者を将来的に狙う
警備業界で長く働くなら、警備員指導教育責任者も将来的な選択肢になります。警備員指導教育責任者は、警備員の教育や指導に関わる資格です。現場の警備員として働くだけでなく、後輩指導、教育、現場管理、会社側の管理業務に関わる道を考える人にとって、重要な資格になります。
ただし、誰でもすぐに取れる資格ではありません。受講には実務経験などの条件があります。必要な条件や申請方法は、都道府県警察や公安委員会の案内で確認する必要があります。この資格を目指すべきなのは、警備業界で長く働くつもりがある人、現場だけでなく教育・管理にも関心がある人、後輩指導が苦ではない人、隊長・責任者を目指したい人、将来的に内勤や管理側も考えている人です。
逆に、警備をあと数年で辞めるつもりの人や、管理・指導にまったく興味がない人には、優先度は高くありません。資格は「取れば正解」ではありません。自分のキャリアの方向性と合っているかを考えることが大切です。
方法3:隊長・副隊長など役職を狙う
警備員として年収を上げるには、現場の役職を狙う方法もあります。たとえば、隊長、副隊長、責任者、リーダーなどです。役職が付くと、会社によっては役職手当が出る場合があります。また、シフト作成、現場管理、顧客対応、後輩指導などを任されることで、評価につながる可能性もあります。
ただし、役職は楽ではありません。収入が少し増えても、責任やストレスが大きくなることがあります。隊員同士の調整、欠勤時の対応、顧客とのやり取り、ミスやクレームへの対応、新人教育、本部や上司への報告、シフトの穴埋めなどです。役職を狙うなら、手当の金額だけでなく、仕事内容と責任範囲を確認しましょう。「少し給料が上がる代わりに、常に現場の責任を背負う」状態になる場合もあります。
役職が合う人は、人に教えるのが苦ではない人、現場全体を見る意識がある人、報告・連絡・相談ができる人、感情的にならずに調整できる人、顧客対応に抵抗が少ない人です。逆に、自分の勤務だけに集中したい人、人間関係の調整が苦手な人には、役職は負担が大きいかもしれません。
方法4:夜勤・当直・残業で増やす
警備員の年収アップで分かりやすいのが、夜勤・当直・残業を増やす方法です。夜勤手当、深夜割増、当直手当、残業代が付くため、日勤だけより手取りが増えることがあります。短期的に収入を増やしたい人にとっては、現実的な方法です。
ただし、この方法には注意が必要です。夜勤や24時間勤務は、体力、睡眠、家族時間、メンタルへの負担が大きい働き方です。収入は増えても、疲労が抜けず、生活が崩れる可能性があります。明け休みが寝て終わる、休日も疲れが抜けない、夜勤前になると気分が重い、家族との時間がほとんど取れない、ミスが増えている、体調不良が続いている——次のような状態があるなら、夜勤で年収を上げる方法は慎重に考えてください。
夜勤で稼ぐ方法は、合う人には合います。しかし、長期的に続けるには体との相性が重要です。夜勤の負担については、警備員の24時間勤務がきつい理由|夜勤がつらい人の対処法と働き方の見直し方も参考にしてください。
方法5:同業他社へ移って条件を上げる
今の会社で年収アップが難しいなら、同業他社を見る価値があります。同じ警備員でも、会社によって給料や手当は違います。基本給、夜勤手当、資格手当、役職手当、賞与、退職金、年間休日、残業代の扱い、交通費などです。
特に、資格を持っている人や、機械警備・施設警備・隊長経験などがある人は、同業他社で評価される可能性があります。今の会社では当たり前に扱われている経験でも、別の会社では強みになることがあります。ただし、同業他社へ移るときは月給だけで判断しないでください。月給が高く見えても、夜勤が多いだけ、残業が多いだけ、賞与や退職金が弱いだけという場合もあります。求人を見るときは、次のように比較しましょう。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 基本給 | 手当込みではなく土台の金額を見る |
| 資格手当 | 自分の資格が対象になるか確認する |
| 夜勤手当 | 回数と単価を見る |
| 賞与 | 支給実績があるか確認する |
| 退職金 | 長く働くなら重要 |
| 年間休日 | 収入だけでなく休みも見る |
| 勤務形態 | 夜勤・24時間勤務の有無を確認する |
警備会社を変える選択肢については、警備会社を変えるだけで楽になる?同業他社への転職で改善できることでも詳しく整理しています。
方法6:警備経験を活かして別職種も比較する
警備業界内で年収アップが難しい場合は、別職種も比較しましょう。これは「警備員をすぐ辞めるべき」という意味ではありません。他の仕事の年収や働き方を知ることで、警備を続けるべきか、会社を変えるべきか、別職種へ行くべきか判断しやすくなります。警備経験を活かしやすい仕事には、ビルメン・設備管理、ドライバー・配送、工場・製造、倉庫・物流、介護・福祉、事務・管理系などがあります。
たとえば、施設警備や機械警備で建物や設備に関わってきた人は、ビルメン・設備管理と相性があります。未経験からビルメンを目指すなら、第二種電気工事士や危険物乙4などの資格が収入面でも評価されやすくなります。
資格で収入の選択肢を広げたいなら
ビルメン・設備など別職種も視野に入れるなら、第二種電気工事士・危険物乙4などの資格が収入アップにつながることがあります。SATのeラーニングで、必要な範囲だけ効率よく対策できます。
車移動が多い機械警備を経験している人なら、ドライバー職も比較対象になります。決められた手順を守るのが得意なら、工場・製造も候補になります。
設備・電気系への転職で収入を見直す
電気・設備業界に特化した転職サービスです。専門求人を比較すると、今より収入条件の良い設備系の選択肢が見つかることがあります。まずは求人を見比べてみましょう。
転職先候補を広く知りたい人は、警備員から転職しやすい仕事7選|経験を活かせる転職先と失敗しない選び方を参考にしてください。求人サービスの使い分けに迷う場合は、警備員の転職サイト・求人サービスの選び方|悩み別の使い分け方もあわせて確認してください。
警備員が資格を取る前に確認すべきこと
年収アップのために資格を取るのは良い選択肢です。ただし、資格取得には時間もお金もかかります。取る前に、次の点を確認しましょう。
その資格に手当が付くか
まず、資格手当があるかを確認してください。資格を取っても、会社に手当制度がなければ、すぐに給料へ反映されない場合があります。資格手当の対象資格か、月いくら支給されるか、1級と2級で手当が違うか、複数資格を持つと加算されるか、配置された現場によって手当が変わるかを確認したいところです。
今の仕事と関係する資格か
資格は、自分の業務と関係があるものから優先した方がいいです。施設警備をしているなら施設警備業務検定、交通誘導をしているなら交通誘導警備業務検定のように、今の仕事や今後行きたい現場とつながる資格を選びましょう。関係の薄い資格を取っても、会社で評価されにくい場合があります。
会社が費用を出してくれるか
資格取得には、講習費、受験費用、交通費、勉強時間がかかります。会社によっては、費用補助や合格祝い金、勤務扱いでの講習参加などがある場合があります。自己負担で取る前に、会社の制度を確認しましょう。
資格取得後に役割が増えすぎないか
資格を取ると、評価される一方で、責任が増える場合もあります。現場の中心メンバーになったり、後輩指導を任されたり、責任ある配置に回されたりすることがあります。収入アップだけを見ていると、思ったより負担が増えたと感じるかもしれません。資格取得後にどんな役割を期待されるのかも確認しておきましょう。
年収アップで失敗しやすいパターン
夜勤を増やしすぎて体調を崩す
夜勤や当直を増やせば、短期的には収入が増える場合があります。ただし、体調を崩してしまえば意味がありません。睡眠不足、疲労、集中力低下、家庭への影響が出ているなら、夜勤で稼ぐ方法は見直した方がいいです。
資格を取ったのに手当が少ない
資格取得は良いことですが、収入アップ目的なら会社の手当制度を確認してから動くべきです。資格を取っても、月数千円程度しか変わらない場合もあります。その金額が悪いという意味ではありません。ただ、労力と費用に見合うかは事前に考えておきましょう。
月給だけ見て同業他社へ移る
同業他社へ移るとき、月給だけで判断するのは危険です。月給が高くても、夜勤や残業が多い、賞与が少ない、退職金がない、休みが少ないという場合もあります。年収を見るなら、基本給、手当、賞与、退職金、休日、勤務時間をセットで比較しましょう。
役職手当だけを見て責任を軽く考える
隊長や副隊長になると、収入が増える場合があります。しかし、現場管理や人間関係の調整、顧客対応など、負担も増えます。手当の金額だけでなく、責任範囲を確認することが大切です。
タイプ別:警備員が年収を上げる現実的なルート
警備を続けたい人
警備の仕事自体は続けたい人は、まず資格と同業他社を見ましょう。今の会社の資格手当を確認する、担当業務に合う警備業務検定を検討する、隊長・副隊長の手当を確認する、同業他社の求人を比較する。このタイプは、警備経験を捨てずに条件改善を狙いやすいです。
夜勤がつらい人
夜勤がつらい人は、年収アップより先に働き方の安定を考えるべきです。夜勤を増やして収入を上げる方法は、長期的に合わない可能性があります。日勤中心の現場を探す、夜勤回数を減らせないか相談する、同業他社の日勤求人を見る、日勤の別職種も比較する。警備員を辞めずに改善する方法は、警備員を辞めずに改善する方法|現場変更・夜勤調整・同業他社という選択肢で整理しています。
今の会社で昇給が見込めない人
今の会社で昇給が見込めないなら、同業他社の比較が重要です。資格を取っても手当が少ない、役職に上がっても負担の割に収入が増えない、賞与や退職金が弱い。そう感じるなら、他社の条件を見ておきましょう。求人を比較するだけなら、すぐ転職する必要はありません。今の会社が悪いのか、警備業界全体で似たような条件なのかを判断する材料になります。
警備業界内で限界を感じている人
警備業界内で収入アップの限界を感じているなら、別職種も比較しましょう。ビルメン、ドライバー、工場、介護など、警備経験を活かせる仕事はあります。ただし、別職種に行けば必ず年収が上がるわけではありません。仕事内容、勤務時間、資格、体力負担、家族時間まで含めて比較することが大切です。
年収アップは「今の会社の仕組み→同業他社→別職種」の順で見比べよう
まずは今の会社の資格手当・役職手当・賞与・退職金を確認し、次に同業他社、最後に別職種と、収入の上げ方を分けて比較するのがおすすめです。順番に見るだけで、今の会社で頑張るべきか、会社を変えるべきかが判断しやすくなります。
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登録・相談は無料です。基本給・手当・賞与・退職金を比較するだけでも、今の会社が悪いのか業界全体の水準なのかが見えやすくなります。
よくある質問
Q. 警備員は資格を取れば年収が上がりますか?
上がる場合はありますが、必ずではありません。会社に資格手当があるか、対象資格か、月いくら支給されるかによって変わります。資格を取る前に、今の会社や求人票で手当の有無を確認しましょう。
Q. 警備員が年収を上げるなら、どの資格から取るべきですか?
まずは自分の業務に関係する資格から考えるのが現実的です。施設警備なら施設警備業務検定、交通誘導なら交通誘導警備業務検定などです。将来的に管理や教育に関わりたいなら、警備員指導教育責任者も候補になります。
Q. 夜勤を増やせば警備員の年収は上がりますか?
夜勤手当や深夜割増で収入が増える場合はあります。ただし、体調、睡眠、家族時間への負担も大きくなります。夜勤が合わない人は、短期的な収入アップより、日勤中心の働き方や同業他社の比較を優先した方がよいです。
Q. 今の警備会社で給料が上がらない場合はどうすればいいですか?
資格手当、役職手当、昇給制度を確認したうえで、改善が難しいなら同業他社を比較しましょう。同じ警備員でも、会社によって基本給、手当、賞与、退職金、休日は違います。
Q. 警備員の経験を活かして別職種で年収を上げることはできますか?
可能性はあります。ビルメン・設備管理、ドライバー、工場・製造などは、警備経験を活かしやすい職種です。ただし、別職種でも勤務時間や体力負担、資格要件は違うため、求人の中身を比較して判断しましょう。
まとめ:警備員の年収アップは、資格・役職・同業他社を分けて考えよう
警備員が年収を上げる方法は、ひとつではありません。資格を取る、役職を狙う、夜勤や当直で増やす、同業他社へ移る、別職種も比較する。いくつかの選択肢があります。ただし、どの方法にも注意点があります。資格は、会社に手当制度がなければ収入に直結しにくい。役職は、手当と引き換えに責任が増える。夜勤で稼ぐ方法は、体調や家族時間への負担が大きい。同業他社は、月給だけでなく賞与・退職金・休日まで見る必要がある。別職種は、未経験転職になる可能性もある。
だからこそ、まずは今の会社で年収が上がる仕組みを確認しましょう。資格手当はあるのか。役職手当はあるのか。賞与や退職金はあるのか。同業他社と比べて条件は悪くないのか。ここを整理すると、今の会社で頑張るべきか、警備会社を変えるべきか、別職種も見るべきかが判断しやすくなります。
警備員を続けながら年収を上げることは、簡単ではありません。しかし、何も考えずに我慢するより、資格・手当・役職・同業他社・別職種を比較した方が、現実的な選択肢が見えてきます。年収を上げたいなら、まずは自分の会社の制度を確認し、次に同業他社と別職種を見比べるところから始めてみてください。


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